手紙・子どもへ
大人になった子どもに読んでほしい手紙:何を書けばいい?
子どもが大人になったら読んでほしい手紙を書きたい。そう思ったことのある親は多いと思います。でも、いざペンを持つと最初の一行で止まってしまう。この記事では、失敗しない書き方、人生の節目ごとの問いかけ、書き終えたあとの渡し方をまとめました。
「上手に書かなきゃ」をいったん置く
大人になった子どもが覚えているのは、たいてい文章のうまさではなく、手紙の中の小さなことです。小さいころあなたをどう呼んでいたか、どんなときに誇らしく思ったか、あのころあなたが何に悩んでいたか。ふだん話すように書けば十分です。
- 1通の手紙には、ひとつのことだけ。一生分の言葉を1通に詰め込まなくて大丈夫です。
- 具体的な場面を書く。「3歳のとき公園で転んで、自分で起き上がってズボンをはたいていた」のほうが、「小さいころから強い子だった」よりずっと伝わります。
- そのときの気持ちも書く。心配や迷いも含めて。大人になった子どもがいちばん知りたいのは、親も怖かったんだということだったりします。
- お説教は少なめに。アドバイスしたくなったら、自分がどうやってそこを通ってきたかを書いてみてください。
失敗しない5つの書き出し
- 「あなたが生まれた日、……」
- 「あなたはもう覚えていないかもしれないけれど、……」
- 「ずっと言えずにいたことがあります。」
- 「私があなたくらいの年だったころ、……」
- 「もしあなたが今、困っているなら、伝えたいことがあります。……」
いちばん書きやすいものを選んで、まず3行書いてみましょう。3行書ければ、たいていその先は止まらなくなります。
人生の節目ごとの問いかけ
何を書けばいいか浮かばないときは、まず「この手紙をいつ読んでほしいか」を決めて、下の問いかけから1つか2つ選んでみてください。
| その日 | 書けること |
|---|---|
| 小学校・中学校の入学 | あなたが初めて学校に行った日のこと。親が子どものころ、学校で何がいちばん怖かったか |
| 18歳・二十歳の誕生日 | その子が生まれた年に家であったこと。ずっと続けてほしい習慣をひとつ |
| 初めて家を離れるとき | 進学、就職、留学で家を出るとき、「この家の扉はいつでも開いている」という一言 |
| 初めての仕事 | あなたが最初の仕事で学んだいちばん大事なこと。失敗したときにどう向き合ったか |
| 結婚式の日 | パートナーと一緒にどう困難を乗り越えてきたか。その子のパートナーに伝えたいこと |
| 自分が親になったとき | 初めてその子を抱いたときの気持ち。親であることのいちばん大変なところと、いちばん報われるところ |
| 日付を決めない | 落ち込んだときに取り出して読める言葉 |
書き終えたら、どう渡すか
- 封をしてしまっておき、置き場所をもう一人の家族に伝えておきます。
- 渡す日を決めておき、その日にご自身で手渡すか、ご自身で送ります。
- もしものときの備えも:その日にあなたがいなくても、Google のアカウント無効化管理ツール のような正式な仕組みを使えば、手紙はその子に届きます。
よくある質問
子どもがまだ小さいのに、今書くのは早すぎませんか?
早すぎません。小さいからこそ、あなたが今見ていることを、その子は大人になったら覚えていません。書き残せるのはあなただけです。早く書くほど、細かいことまで鮮明に残せます。
手紙があることを子どもに伝えたほうがいいですか?
ご家庭の考え方しだいです。「二十歳になったら読む手紙があるよ」と先に伝えて楽しみにしてもらう家庭もあれば、その日まで内緒にしてサプライズにする人もいます。大切なのは、少なくとも大人が一人、手紙の場所を知っていることです。
書いたあとで直したくなったら?
いつでも直せますし、新しく1通書き足すこともできます。子どもが少し大きくなってから古い手紙を読み返して、「そのあとのこと」を書き足す人も多いです。